厚着しなくても女性のようだ
可愛らしい、女性のようだと何度も言われながらも、それに無自覚なショパン。
ショパンは手紙の中で一度だけ自分が女性に見える事に納得しています。



1コマ目はベルリオーズ・サンド・レンツ・リストの実際のセリフです。
ショパンはユリアン宛の手紙で一度だけ、「暖かく体を包んでいるのでまるで若い婦人の様に見える」と書いています。

「ショパン手紙」241Pより
もし人前でそれを言ったら、「どんな格好でも可愛いよ!」とツッコミが入りそうだと思ってこの漫画を描きました。
皆はショパンの格好に関係無くショパンを女性のようだと言っているのに、厚着している時にそれをやっと実感したショパンの無邪気さに癒されます。
[2017/08/13 00:00] | 音楽家ラフ漫画 | page top
センター試験参考書「数学I・A」「数学II・B」
改訂第2版「センター試験 数学I・Aの点数が面白いほどとれる本」と「センター試験 数学II・Bの点数が面白いほどとれる本」が本日発売されました。


センター試験 数学I・Aの点数が面白いほどとれる本


センター試験 数学II・Bの点数が面白いほどとれる本

数学I・Aはマジシャンの女の子で、確率の問題をテーマにした手品が数学らしさを表しています。
数学II・Bはタイツと帽子の制服が特徴の女子高生で、ドミノは1つずつパースがついています。

これで私が担当するセンターシリーズは最後となります。
全20冊ものシリーズの表紙を全うさせて頂いて感無量です。
「仕事の最大の報酬は仕事」という言葉がありますが、この仕事はまさにご褒美と言えるくらいやりがいのある素晴らしい仕事でした。
仕事の絵は時間が無くて納得のいく絵が描けずに悔しい思いをする事も多いのですが、この仕事では素晴らしいスケジューリングのおかげで1作最大2週間かけて普段描けない様な挑戦をしながらじっくり集中して描く事が出来ましたし、かつて大学で教育学を専攻していた事もありこのテーマは自分らしい制作をしているという充実感で一杯でした。
量産よりじっくりタイプの私には、表紙シリーズの仕事は向いているかもしれないという実感を得る事も出来ました。
長期にわたるシリーズを最後まで無事担当させて頂いた喜びと共に、これでおしまいだという寂しさを感じています。

今までの表紙を発売順に並べてみました。

オリジナルキャラが16枚、レオナルド&ミケランジェロが3枚、夏目漱石が1枚です。
受験生の為の本という事で制服の絵が多いのですが、かぶらない様に、現代的・お嬢様系・ミッション系等、バリエーション豊かになる様に心掛けました。

このシリーズに携わらせて頂き、本当にありがとうございました。
多くの受験生や教育関係の方々にこのセンターシリーズを活用して頂ける事を願っております。
[2017/08/05 00:00] | 既刊紹介・掲載告知 | page top
ショパンに萌え上がらなかった人々〜驚異の免疫力
…それはショパンのポーランド時代からの友人達です。

注目すべきは彼らがショパンの可愛さに免疫があるという事です。
ショパンの事を妖精扱いも女性扱いもせず、普通に男友達として接しているのです。
少年時代から一緒にいたから当然かもしれませんが、パリでショパンと出会った人達がショパンのあらゆる言動に見とれていたのと比較すると、これは大きな違いだと思いました。

ショパンは人前では人好きのする愛嬌と自分の内面には触れさせないつれなさのギャップで人々を魅了していました(ショパンが無理をしていたのは上流階級のルールに合わせる事であり、ショパンの愛される性格は演技ではなく天然です)。
それに対して祖国の友人宛の手紙ではショパンのツンデレの振り幅が大きくなっており、激しいツン状態と思いっきりデレる様子が見られます。

ショパンの逸話を知って、ショパンの人物像に益々魅力を感じたり、ショパンが愛されキャラだと感じる人は結構いらっしゃると思います。
ショパンのツンデレが何故可愛い印象を与えるのか、書簡や伝記を読んで私は気付きました。
それは、ショパンがツン状態に陥る理由は大抵「寂しさ」が原因だからです。
なのでショパンのツン状態は攻撃性ではなく愛おしい印象を読み手に与えています。
可愛いツンデレは二次元にしか存在しないと言われていますが、ショパンの奇跡は音楽の才能だけでなく、三次元で可愛いツンデレを体現していた事も挙げられると思います。

10代の頃によく見られるショパンの友人宛の手紙は、冒頭は激しいツン状態で始まり、徐々にそれが寂しさで取り乱したせいだと分かり、最後には思い切りデレて友情を表現しているもの。
ああ、自分の事こんなに思ってくれるほど寂しかったんだね、と冒頭の罵りが帳消しになるほどの愛おしい読後感になっています。

ショパンのポーランド時代の書簡・友人達の詳しいプロフィールも収録
そして20代以降のユリアン宛の手紙でよく見られるのは、連続するツン状態からの不意打ちのデレの一文です。
色々使いっパシリを頼むのと同じテンションでデレの一文が書かれているので、結局寂しいの!?とクスッと笑える憎めない印象に仕上がっています。
どれも可愛く見せよう等という意図が全く無く、素直さが可愛さになっているが特徴です。

パリで出会った人々はショパンのよそいきのお澄まし状態のちょっとした仕草や表情に萌え上がっていましたが、もしその人達がショパンが書いたポーランド宛のデレッデレの手紙を見たら、萌え死にしてしまいそうです(笑)。
そんなデレッデレの手紙を見ても平静を保っていたポーランド時代からの友人達の、ショパンの可愛さに対する免疫力は相当なものだと思いました。

ショパンは少年時代、普段から友人とじゃれあっていた様で、ティトゥスの家に遊びに行く時、じゃれあうのを楽しみにしているという手紙があります。
このような友達付き合いはショパンと友人達独特のもので、パリには無く、だからポーランドの友人達はショパンのデレに慣れっこだったのかもしれませんね。


ショパンは自分の事をあまり人に話さず、砂糖をまぶした牡蠣の様に閉じ籠っていると評されていましたが、寂しさには素直だと伝記を読んで感じました。
「ピアノを弾いてる間側にいて欲しい」と言って帰ろうとする友人を引き止めたり、サンドのルクレチア・フロリアニの朗読会で自分が小説のモデルにされた事を気付いてない振りをしながらも、「一緒にいてほしい」とドラクロワに言ってその晩一緒に過ごしてもらったり。

ショパンは「リストは数千の聴衆を前に弾くけれど、私はたった一人のために弾くことすら滅多にありません」と言っているので、「ピアノを弾いてる間側にいて欲しい」とショパンに引き止められた人は自分が特別だと感じて嬉しくなったと思います。
寂しさに素直なショパンの性格はとても可愛い印象ですね。

ちなみにドラクロワはリストやレンツと違ってショパンにソフトな萌え方をしていた様です。
ショパン(30代後半)は無邪気だなあ、と眺めてほっこりしている様子がドラクロワの日記に残っています。

それから普段優柔不断なショパンが行動力を発揮する時も寂しさが原因になっているかもしれないと気付きました。
寂しさMAXの時ショパンは大胆行動に出ています。
ご興味のある方はぜひ、ショパンの寂しさと行動力が比例している事を伝記本を見ながら確かめてみて下さい。
[2017/07/30 00:00] | 音楽家語り | page top
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