厚着しなくても女性のようだ
可愛らしい、女性のようだと何度も言われながらも、それに無自覚なショパン。
ショパンは手紙の中で一度だけ自分が女性に見える事に納得しています。



1コマ目はベルリオーズ・サンド・レンツ・リストの実際のセリフです。
ショパンはユリアン宛の手紙で一度だけ、「暖かく体を包んでいるのでまるで若い婦人の様に見える」と書いています。

「ショパン手紙」241Pより
もし人前でそれを言ったら、「どんな格好でも可愛いよ!」とツッコミが入りそうだと思ってこの漫画を描きました。
皆はショパンの格好に関係無くショパンを女性のようだと言っているのに、厚着している時にそれをやっと実感したショパンの無邪気さに癒されます。
[2017/08/13 00:00] | 音楽家ラフ漫画 | page top
ショパンの愛嬌の正体
男は度胸、女は愛嬌、なんて言葉がありますが、ショパンは愛嬌。
完璧な紳士で近寄り難いくらいの高い品格を持つと同時に、人懐っこく第一印象で「愛嬌がある」と評されていたショパン。
その秘密を考察。

ショパンの愛嬌は性格によるものだと思いますが、ポーランド流のスキンシップの多さが愛嬌をより引き立てていたのではと思いました。
ヨーロッパ人がロシアらへんに行って友情のキスに驚く記述を見た事があります。
日本人が西洋人に挨拶でハグされて硬直する感じの驚きです。
その逆はあるのか?…というのがこの4コマ。
20代前半のショパンはまだ健康でワインを少し飲めた様です。
友達同士で盛り上がった時、ポーランド時代のスキンシップの癖がふと出たりしなかっただろうか。
そんなショパンはフランスの人にとってどれほど可愛く愛嬌のある様子に映っただろう。
ショパンの父がポーランドに移り住んだフランス人なので、ショパンは友情のキスはドイツやフランスではしないという事を知っていたと思いますが、ショパンとティトゥスの仲の良さを見ていた父がもしショパンが祖国を発つ時のアドバイスに「外国では友情のキスの文化は無いからね」等と言っていたら…と思うと面白いです。
リストはポーランド人でもロシア人でもないのにワーグナーを慰める為にキスしている様ですが(僕ショパ12話にも描いた)、ショパンとティトゥスの挨拶的な友情のキスとは別物な印象でした。

伝記本は色々ありますがショパンの可愛さを体感するなら本人が書いた文章が一番です。
ショパン全書間にはショパンがティトゥスに「口にキスしていい?」「じゃれあいたい」と書いた手紙が収録されてます。
そして何よりショパンの愛嬌が感じられるのはショパンの曲だと思います。
曲に惹かれてショパン本人について調べたら本人の愛嬌も評判だったと分かり驚きでした。
[2013/09/17 00:00] | 音楽家ラフ漫画 | page top
リストがショパンとの思い出の曲を出版しなかった理由
リストの「メンデルスゾーンの無言歌による大コンツェルトシュトュック」は、ショパンと一緒にクリスマスに演奏した思い出の曲なのに、生前出版されませんでした。
何故ヘクサメロンの様に出版して大事に弾き続ける事がなされなかったのか。
楽譜にあるレスリー・ハワードの解説を参考に、その理由を推測してみました。


分かっている事実は、リストとショパンが1834年のクリスマスに弾いた事、
その後立て続けに他のピアニストと弾いた事、
そして何らかの理由で出版しなかった事、です。
楽譜は保存状態が悪く、最後の方がバラバラで失われた部分もあるそうです。
リストはこの作品のページ番号を打つのを途中でやめているそうで、リストの口癖「どうでもいい」が垣間見られる気がしました。
リストの書簡集は日本では出版されていないので伝記本に掲載されているいつくかの手紙の内容しか見る事が出来ませんが、「どうでもいい」が何度も出てきます。
リストは1835年4月9日に弾いた時、曲の最後の方で気絶して担架で運ばれたそうです。
記録に残っているだけでもリストはコンサートで何度か気絶していますね…。

浮かれて合鍵事件を起こしてしまったリストなので、浮かれたという推測でこの謎を描いてみました。
漫画ではリストから他のピアニストに話を持ちかけた風に描きましたが、アイドルピアニストのリストとショパンに憧れた女性の方からリストに弾きたいと持ちかけたのかもしれません。
もしリストから持ちかけたのなら、リストがショパンのかわりに女性を選んだというのが萌えポイントですね。
リストは著書「ショパン」でもショパンの事を女性や乙女に例えています。

1834年から立て続けに弾いているので、はじめはこの曲を気に入っていたのではと思いました。
他に考えられる理由は、編曲をメンデルスゾーンに怒られたか、気絶して弾くのも出版するのもやめた、等でしょうか。
現在楽譜はこちらで入手出来る様です。サイトにハワード氏の解説の訳の一部も載ってます。
私は日本のアマゾンでこの楽譜を買いましたが現在取り扱っていないみたいです…米アマゾンにはありました。
僕のショパンのドラマCDが(部分収録ではありますが)おそらくこの曲の日本初録音です。
リストとショパンの思い出の曲をぜひ聴いてみて下さい。
検索したらついにこの曲が収録されたCD「Fantasie」が10月に日本から出るみたいです。
[2013/09/02 00:00] | 音楽家ラフ漫画 | page top
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