僕のショパン第20話「リボンで束ねた悲恋」
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20話はいよいよショパンの恋愛。本命の恋愛は後に控えていますが…今回はマリアの話です。
告白は再会した時の帰り際の最後にやっと出来たそうです。
恥ずかしがりやのショパンがキラキラした目で超頑張ったんだろうな…と(*´-`*)。
最後のPの手紙のエピソードが、私が初めて人物としてのショパンに興味を持った話でした。
シリアスなエピソードですが、筆跡とか震えてて(漫画ではスペースに合う形で似せてあります)、 最大限落ち込みながらもあんな乙女な事をしたのかと思うと、ショパンが愛おしくて愛おしくて。
で、ショパンって乙女?と思い始めて調べたらどんどん乙女ネタが出て来て、キター!みたいな(笑)。
カワイ子ぶろうなんて思ってたらショック状態であんな事は出来ない、ショパンは素で真剣に乙女だったんだ!と思ってしまいました。
占いネタも、占いなんかに頼っちゃダメ!って親に注意されるアラサー男なんてそういない…(笑)。
ショパンの両親との再会エピソードもあります。
ショパンが恋愛を始めた時期、パリで出会った仲間達がパリを離れて寂しくなった時期と近いです。

お知らせ~7/22に僕のショパン1巻が電子書籍で販売される事になりました。とても嬉しいです。
電子の世界でも楽しんで頂ければ幸いです♪
[2011/07/01 00:00] | 僕のショパン紹介 | page top
僕のショパン第19話「まっ先に君に会いたかった」
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いよいよタールベルクの登場です。↑は実話のセリフ。
この回ではショパンがたった1Pでリストにツン→デレになる流れを作るのが結構難しかった。
自分の殻に閉じこもったショパンはそんな簡単にリストの所にくっついていかないですもんね。
自分の事を想ってくれたと分かると最高に嬉しそうにするショパンの実話、「ショパンは愛してくれる」と言ったリストの実話、合わせて再現出来てればいいな。
批評に反論したリストと違い、ショパンはスルースキルが高かったせいか、対決に巻き込まれずに済んだみたいですね…。
これは見習いたい!(笑)
相手が自分に向ける目に否定フィルターがかかっていると、どんなに説明しても理解してもらえない可能性が高いのではと思います。
そこでムキになって消耗せずに、自分の持てる精神力を本来やるべき事だけに向けた方が建設的。
ショパンは慎重な性格と体が弱かった事もあって、そういうスルースキルに長けていたのかも、と思いました。
元気で長寿のリストやワーグナーはショパンより噛み付く事も多かったのかな。
2人とも執筆家としても凄い量を書いててそのエネルギーに圧倒されます。

タールベルクのパリ席巻の件についてショパンがスルーしたのでショパンは興味が無かったと音楽史上では見なされる事が多いのですが、決してそうでは無いと感じました。
敗戦国出身で祖国を背負っていたショパンはあらゆる対決に関わる事が出来なかったのではないでしょうか。
ショパンがこの対決をスルーした理由を考察し、モノローグとして綴っています。

リストとタールベルクの対決は音楽や芸術の世界だけでなく、色んな分野に当てはまると思いました。
自分の目指すものを100%表現出来る能力を身に付けて、その信念が正しければ多くの人に伝わる筈、その結果自然と1番になれれば理想的。
だから特定の誰かに勝つ事なんて目標にする事は無いし、意味も無い。
でも周りからは1番かどうかで価値が決められる事が圧倒的に多い。
何をするにも順位と数字がついてまわる。
自分の信念が正しいと証明する為には、誰かに勝って1番にならなければならない…。
リストが著書で書いている様に、芸術は本来、人と人とを共感という力で結びつけるもの。
絵も音楽も身分を超えて人を1つにして感動をもたらすものの筈。
しかしそれをもたらしてくれる表現者達は競争を強いられるという矛盾と理不尽さ。
…私は漫画の仕事でこれらを痛感してきたので、リストとタールベルクが単にライバルで相手を倒したいと思っていたとは思えませんでした。
タールベルクはリストと競わされたくないからリストがいない間にパリに来たのに、リストのいないパリに君臨しようとしていると思われてしまいました。
実際、直接対決が実現するまで1年くらいかかりましたし、乗り気では無かったみたいです。
しかし聴衆が盛り上がってるのに2人が嫌々対決するわけにもいかない…ノリノリのフリをして周りを納得させるのも精神的に大変だったと思います。

でも、ショパンやリストの様な、新しい芸術を切り開くという使命感を持って活動していた人の方が少なかったみたいです。
「有名になりたい」が第1の、小さい頃からちょっと得意だったものを自分の名誉の為の手段としか考えない音楽家達がとても多く、 パリの音楽シーズンで名を上げようと押し寄せる音楽家達がいかに酷いか、ベルリオーズが著書で書いています(このネタも数話先で描きます)。
無名時代のショパンはウィーンの受け狙いの音楽に嫌気がさし、リストも金儲けの為の道化として金持ちにちやほやされる事に嫌気がさしていました。

漫画の中で描いた2人の譜面は特徴的な部分を抜粋してみました。
タールベルクの楽譜を今回の為に初めて見ましたが、新しい事をしよう!という意気込みが見ただけで感じられてとても面白い譜面でした。
聴いた感じも工夫が面白く、今無名なのが勿体無い…。
超絶技巧的な曲が好きな私はハマってしまいそうです。
タールベルクはその後ピアノを一切やめてしまったそうで、もう疲れてしまったのかなと…。
ピアノはリストがベルジョイオーソにブレゼントしたものを描きました。コロコロが無いから移動が大変そうなピアノです。

ショパンとリスト(とほか4人)の共作、ヘクサメロン変奏曲→PDF楽譜楽譜付き音源
目玉飛び出そうな程の超絶技巧オンパレード。
そして…とんでもないリスショパ曲でした(笑)。
今ではあまりメジャーでは無い曲ですが、ショパンが作曲したパートだけ前後をリストががっつり挟んでる事に気付いて曲に萌えてしまいましたよ。
伝記に萌えるのもびっくりですが曲にまで萌える日が来るとは(笑)。
各パートは楽譜の左右上の数字で言うと、
P2-7 前奏とテーマ リスト
P8-9 第1変奏 タールベルク
P10-11 第2変奏 リスト
P12-13 第3変奏 ピクシス
P13 繋ぎ リスト
P14-15 第4変奏 エルツ
P16-19 第5変奏 チェルニー
P19-21 繋ぎ リスト
P22 第6変奏 ショパン
P23 繋ぎ リスト、P24-31 そのままリストのフィナーレ
…6人の共作の筈がリスト頑張り過ぎ(笑)。
ショパン1人だけが前後をリストの繋ぎでがんじがらめにされてます。
しかも楽譜が真っ黒になる程の激しく重厚なメロディーで。
これはしょうがなかったのか、別格扱いなのか、それともリストの愛ゆえのショパンへの独占欲なのか(笑)。
ショパンとリストは共作はあまりしてないと思いますが、もっと沢山共作してたら、そこから2人の関係を探る事も出来そうかも!?
このヘクサメロン、フィナーレの出だしとか凄く現代的な音でびっくりでした。
フィナーレの途中からはメンデルスゾーンの無言歌による大コンツェルトシュトゥック的なリズム感。
当時は作曲家=演奏家だったから、こんな凄い曲を作って弾けるピアニストが沢山いた中、ショパンやリストが生き残ったのがどんなに凄いか、自分で弾いてアピール出来ないシューマンが生き残るのは更に難しい事だったんじゃないかなと…。
[2011/07/01 00:00] | 僕のショパン紹介 | page top
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