センター試験参考書「現代文」

今月発売の「センター試験 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本」の表紙イラストを描かせて頂きました。
今回のキャラクターは夏目漱石です。

ラフでは芥川龍之介も出して、漱石が採用されました。
漱石の有名な写真からペンを持たせたりアレンジしてます。
猫の毛並みをブラシで1本1本描き込んでいます。
積み上げた本は漱石の初版のデザインを参考にし、筆記用具も当時のデザインを探して忠実に描きました。

拡大画像を載せてみました。
ぜひ実物を手に取ってじっくりご覧下さいませ。

このシリーズはおかげさまで売上No.1となり、部数を伸ばし続けています。
センター試験の準備をされる方々にこの本をお役立て頂けましたら幸いです。
[2017/07/20 00:00] | 既刊紹介・掲載告知 | page top
ショパンとリストのすれ違いの原因を考察
ショパンとリストをアルファベットでググろうとしたら、最近はこんな予測変換が出ました。

まさかのコミックが1位に!

最近ブログ内の画像や音声のリンク切れを修正しました(まだあるかも)。
chromeでembedタグが機能しないので、audioタグに全て変更。
audioタグを使うためにデータを全てmidiからmp3に変換するのが地味に大変でした。


この僕ショパ2巻のおまけページのサンプル画像を紹介ページに追加しました。
時間さえあれば1巻でもやりたかったですね。
歴史ものの漫画の場合、コミックス準備のため1か月連載を休んででも解説ページを充実させる意義があると個人的に思います。


さて、ここから本題。
ショパンとリストの友情のすれ違いはリストのうっかりミスが原因に見えますし、私もそう思っていました。
ショパンが心を開こうとして合鍵を預けたのにリストがそれを逢引に使ってしまったり、ショパンがパリを離れている間にショパンの弟子フィルチにリストが無料でレッスンしてしまったり、これらの亀裂はリストが原因だと思います。
でもショパンが原因ですれ違いが生じた例だと思える出来事もありそうだと気付きました。

その原因はショパンが自分の可愛さを自覚していない点にあります。
リストを超えるピアニストは人類史上二度と現れない、と言われているリストは、当時からヨーロッパ1の音楽スターでその自覚もあり、「コンサート、それは我なり」と言って聴衆を盛り上げたり、「天才は社会に役立たねばならない」と文章で発表して自らそれを実践したりもしていました。
ですがショパンは、天使で妖精、女性の様に可愛いと言われていて、同時代のイケメンアイドルピアニスト達とは別格だった筈なのに、本人の書簡からは自分が特別可愛いという自覚が全く見受けられないのです。
ショパンの曲を知れば繊細な美意識が行き届いているのを感じますし、ショパンは着るものや持ち物の流行には気を遣っていてファッションリーダーにまでなりましたが、男なのに天使で可愛いと言われる事には何のリアクションも無く、自分の容姿には自虐的なコメントを残しています。
誰よりも敏感な美意識を持つショパンが自分自身の美しさには誰よりも鈍感だったのが不思議ですね。
ショパンは相手を女性といる気分にさせたりと動揺させるほど可愛いのに、本人はそれに気付いていない。
そんなショパンは、自分の言動で相手を燃え(萌え)上がらせてしまう可能性を予測出来なかったのではないかと思われます。

ショパンが「自分はコンサートに向いてない、大衆が怖い」とリストに打ち明けたエピソードが、リストの著書に収録されています。

フランツ・リスト著「ショパンの藝術と生涯」
私はこれを読んだ時、ピアニストなのにコンサートが怖くて、自分の弱みをリストに打ち明けるショパンの可愛さにハートを奪われました。
リストも、自分に弱みを見せてくれたショパンを守ってあげたくなったのではないでしょうか。
でもショパンは守ってもらいたくてこんなことを言ったわけでは無く、自分とリストのコンサートでの様子を比較するその文章から、リストと自分はこんなに違うんだという事を伝えたかった様にも見えます。
そしてもしその言葉に隠された真意が「コンサートに出たくないからもう関わらないでほしい」だったとしたら…。

でもショパンは天性の優しくて控えめな素質のせいで、「コンサートがどんなに怖いか、自分とリストはコンサートでどんなに違うか」しか言いませんでした。
ショパンは愛嬌はあるけど控えめで自分の事をあまり語らず、察する事の出来る人だけがショパンに心を開いてもらえました。
リストは合鍵事件でやらかした様に、ショパンとピアニストとしては1番の友人でも、完全に察する事は出来なかったと思われます。
リストによるとショパンの体は相当脆くて華奢だった様です。
華奢な体と薔薇色の頬で「コンサートが怖い」と告白するショパンを見たリストはその真意を探る事無く、「ショパンのコンサートへの恐怖を和らげるために何かしてあげたい!」と衝動に駆られてしまったのではないでしょうか。

ショパンはパリで何度かコンサートを開いているのですが、1841年のコンサートだけ何故かリストが激しく関わっています。
ショパンの「コンサートが怖い」発言がいつのものかリストは書いていませんが、もし1841年のコンサートに関係があるとしたら、辻褄が合います。

ショパンはリストに「僕はコンサートに出たくないんだ!君とは違うんだ!」と伝えたつもりなのに、いつもより積極的にコンサートに関わろうとするリストに戸惑います。
リストは舞台袖に待機して、演奏後に倒れそうになったショパンを舞台に飛び出して支えにいったり、ほかの評論家の仕事を奪ってまでショパンの演奏会評を書きました。
評論家よりも音楽界に影響力のあるリストがショパンの演奏会評を褒めちぎって書く事で、ショパンを批判や誤解から守れるからです。

リストが書いた演奏会評が載っている「パリのヴィルトゥオーゾたち」
リストは時間が無い中ショパンのコンサートのサポートをやりきって、ショパンの為に良い事をしたという満足感に浸っているのが評論から窺えます。

リストがショパンの演奏会評を書くと決まった時、「リストは君を王と宣言するぞ!」と言われたショパンは、「ただしリスト帝国のね」とぼやきました。
強さは皇帝>王です。
ショパンが自分の可愛さに無自覚だとすれば、リストはショパンに与える強さに無自覚だと言えると思います。
リストが花びらに触れる様にショパンに大事に接しても、ショパンにはリストの言動はちょっと痛くてしばらく跡が残る「爪跡」に感じられたのですから。
リストはショパンを純粋に讃えて支えたかっただけなのに、ショパンはどんなにリストに持ち上げられてもリストに支配されていると感じてしまった様です。
この2人の感覚のすれ違いはどちらにも悪気は無く、性質の違いで生じてしまうとしか言いようが無いと思います。

「ただしリスト帝国のね」が載っている「決定版ショパンの生涯」

この件についてショパンは、リストのお節介な性格のせいでリストが自分のコンサートに関わろうとした、と思ったみたいです。
リストは自分が目立つ為にショパンのコンサートにまで出しゃばった、という批判が後世でされた事もあります。
でも実際リストは何をしても目立ってしまうだけで目立つ事は好きではありませんので、リストの行動は純粋にショパンの為です。
リストが関わる事で自分のコンサートが余計目立ってしまうので、大衆が怖くて目立ちたくないショパンにはリストの行動はありがた迷惑でした。
あの時コンサート嫌いを表明して、君とは違うと突き放したつもりなのに、何故リストは益々自分に関わろうとして逆効果な事をしたのか、とショパンは不思議且つ不満に思ったでしょう。
でもこの一連の出来事の原因は、リストではなくショパンにあるかもしれないのです。
ショパンの可愛い告白がリストを「ショパンを守りたい」という衝動に駆らせてしまった可能性があるからです。
自分の可愛さに無自覚なショパンは、それに気付きませんでした。


この件だけでなくショパンは人の興味を惹き付ける誤解を招く様な言葉の選び方をする事があります。
「リストはどこにでも爪跡を残すんだから!」もリストと意味深な関係があったと言わんばかりの言い方ですが、ショパンにはそんな意図は無いと思います。
ショパンは人に好奇の目で見られる事をとても嫌がっていました。
しかしショパン本人の普通の男性にはあり得ない可愛い雰囲気と、無自覚に発してしまう人の興味をそそる様な魅力的な言葉遣いのせいで、どうしても人々の好奇心の的になってしまったのかもしれません。
でもこれはむしろショパンの長所だと思います。
ショパンの天性で人を惹き付ける能力は作曲にも存分に活きています。

上記の「リスト帝国の王にされる」というぼやきも秀逸だと思います。
普通なら「リストのお節介がちょっとウザイ」とぼやきそうなものです。
ショパンの可愛さが周りの人を腐男子化させ、ショパンが総受け扱いされるという記事をこの前書きましたが、ショパン本人も自分を「何かされる側」として認識しているのが書簡から窺えて興味深いです。
「僕は食べられそうに見えて味わわれる毒キノコの様だ」
「シラミども(楽譜業者)に血を吸われる」
「リスト帝国の王にされる」

名言の数々が収録されている「ショパンの手紙」

ちなみにリストはショパンの曲を果物に例えて、その歯ごたえや味を著書で官能的に描写しています(リストは大真面目です)。
世の中の男性で自分がやられる側だと認識している人がどれくらいいるのか分かりませんが、ショパンは自他共に認める「される側」だった様ですね。

もう1つちなみに、ショパンの親友ユリアンはリストがショパンの伝記を発表した時、「リスト化されたショパン」と書き残したそうです。
リストが強過ぎるのはショパンが繊細過ぎるせいでそう感じたのではなく、ユリアンも同じ様に感じたのがこのエピソードから分かります。


1841年のショパンのコンサートについて載っている本を挙げてみましたが、1つのエピソードを調べるのに何冊もの本が必要だ、と改めて感じました。
ショパンの手紙には多くのショパンの書簡が収録されているものの、「ただしリスト帝国のね」だけは別の本でしか手に入らない情報でした。
また、それについてリストがどんな思いでショパンに関わろうとしたのかは、ショパンの伝記でなくリストの伝記や著作に目を通して初めて見えてきます。
僕のショパンの制作は、色んな所に隠された情報を集めて1つにまとめる、果てしない宝探しの様なものだったと思いました。
[2017/07/16 00:00] | 音楽家語り | page top
初砂時計型コルセット&コルセットの選び方
久々にコルセットを新調しました。
今回購入したのは50年代ランジェリーを現代に蘇らせたイギリスのWhat Katie Didというサイトからです。


とても可愛いラッピングで届きました。
ほかのイギリスのメーカーで購入した時もラッピング指定してなくてもリボン付きの可愛い包装でした。
やはり多くのお客さんにとってコルセットは特別な買い物だからかもしれません。


とても美しくてテンションが上がります!
色はいつもなら黒を選びますが、ここ数年体調が悪くなる一方なので、体に良いらしい白+暖色系のパステルカラーでカスタムオーダーしてみました。

ヒップのマチが凄く立体的です。


着てみました。汗かきなので白は扱いに緊張します。
形はVampという砂時計型アンダーバスト。砂時計型は初挑戦です。
上半身はシャープでヒップに丸みを作るこのシルエット、単に細くなるだけでなくvintage figureを作れる所がとても気に入りました。


アンダーバストとヒップが浮きもせず食い込みもせずぴったり着用出来ました。


横だけでなくお腹の前側もえぐれるラインになっています。


素のウエストラインとの比較。
私はよっぽど時間と精神に余裕がある時しかコルセットを着用出来ないので、ウエストトレーニングは全然出来ていませんし、初心者のままです。
ですがそんな初心者でもサイズ選びを間違えなければ初めて砂時計型を着用しても、アンダーバストやヒップが浮く事無く着られる事が分かりました。
骨太で元体育会系な私でもいきなりこれくらいウエストを絞る事が可能です。

買う前にMorticiaVampどちらにするか悩みました。
この2つはシルエットは似ていて、Morticiaの方が丈が長くVampの方がウエストが2インチより絞られるという違いがあります。
今回はVampを選びましたがMorticiaは丈を短くカスタムオーダー出来るそうなので、また機会があればそちらも購入してみたいです。

What Katie Didのコルセットはウエストサイズだけでなく、アンダーバストとヒップのサイズが商品ページに表記されているので、サイズ選びの際とても比較検討しやすかったです。
それとhttps://www.whatkatiedid.com/en_gb/all-about-corsetsこのページの「Choosing the Right Corset for your Figure」に体型別おすすめコルセットの解説があり参考になりました。


さて試行錯誤しながらコルセットを何度か購入&着用してみて徐々に分かってきた事があるので、私なりのコルセットの選び方について書いてみようと思います。


・ウエストサイズだけで選ぶべからず
まず、コルセットのサイズはウエストサイズで選ぶとされていますが、ウエストサイズだけで選ぶのは危険です。
アンダーバストコルセットを着用する場合、コルセットのアンダーバストとヒップサイズはウエストサイズと同じくらい大事です。

例えばアンダーバスト68cm、ウエスト61cmの人がいたとします。
この人に適したコルセットのサイズは通常ウエスト20インチ(51cm)になりますが、20インチのアンダーバストコルセットはアンダーバストが28インチ(71cm)で作られているものが結構あるのです。
つまり、アンダーバスト68cmの人がアンダーバスト71cmのコルセットを着用すると、最大限締めても体にフィットしません。
アンダーバストやヒップのサイズが大き過ぎるとコルセットが浮き、小さ過ぎると食い込んでしまいます。

コルセットのサイズを選ぶ時は、ウエストサイズは商品よって自分のヌードサイズの-3〜5インチ(-7.5〜12.5cm)、アンダーバストとヒップサイズは自分のヌードサイズよりやや小さめを選ぶ事が大事です。

ですが多くの通販サイトにはコルセットのウエストサイズしか表記されていません。
その場合は購入前に、管理人にコルセットのアンダーバストとヒップサイズを問い合わせるか、自分のスリーサイズを書いて買いたいコルセットがフィットするかどうか、問い合わせる事をおすすめします。


・自分の体型を観察する
ラインのなだらかなコルセットと急カーブの砂時計型、どちらが初心者向けで上級者向けというわけではないと気付きました。
もし着用しやすいコルセットを探すなら、まずコルセットを買う前に自分の体型を測りながら観察するのがおすすめです。

アンダーバストとウエストの差があまり無く、ウエストのカーブがなだらかで、肋骨と腰骨が華奢な場合は、なだらかなカーブのコルセットが合うと思います。
逆にアンダーバストとウエストの差が大きく、ウエストがくの字で、肋骨と腰骨がしっかりしている場合は、カーブのきつい砂時計型が合うと思います。


・コルセットを選ぶ時のチェックポイント
好みのボディラインを作れるかどうかはモデルの着用写真を見て確認します。
私の個人的な好みとしてのチェックポイントは、まず前後から見た時のウエストラインが自分好みである事。
横から見たラインは、背中が曲線になっていてヒップを潰していない事。
下腹を押さえる設計になっていて、ウエストはしっかり絞りつつもその肉が下腹に逃げずに下腹を平らに保てる事。
コルセットの上端と下端のラインが体から浮かず食い込まず、体のラインに綺麗にフィットしている事。


・着用時のヒント
コルセットは毎日数時間着用し続ける事で徐々にくびれやすい体型になっていくものです。
はじめは違和感があってウエストを絞り辛くても、数日後には体がコルセットに馴染んできてやや絞りやすくなっている事に気付きます。
でも暫くまたコルセットを着用しないで久々に着用すると、また絞りにくい体に戻っている事に気付きます。

イベントか何かで衣装としてコルセットを着用する場合は、当日いきなり初めてコルセットを着用すると人によっては違和感があり、せっかくのイベントを長時間楽しめないかもしれません。
着物の場でたまに帯でしんどくなる、帯のせいであまり食べられない動けない人がいるという感じと似ています。
コルセットは着物の帯よりも体が絞られます。
それを予防する方法としては、衣装で本格コルセットを着用する場合は、数日前からそのコルセットを毎日数時間着用しておくと、体が慣れて当日幾分楽になると思います。


…以上が私がコルセットをいくつか購入&着用してみて気付いた事です。
本格コルセットは安くはないですしサイズ選びも普通の服より難しいので買うのに結構勇気がいると思いますが、現代で身につけられる歴史アイテムとしてとても魅力的だと思います。
これからコルセットを買ってみたい方のご参考になれば幸いです。
[2017/07/04 00:00] | その他雑記 | page top
僕のショパンが特集された「月刊ショパン」が入手可能

ピアノ専門誌「月刊ショパン」2011年2月号に僕のショパンの巻頭特集を掲載して頂いて早数年、現在amazonでは新品の取り扱いが終了している様ですが、入手できる方法を見つけました。

Fujisan.co.jpというサイトから購入する事が出来ます。
http://www.fujisan.co.jp/product/1251/b/498376/

私は最近このサイトから注文したのですが、6年以上も前の雑誌を新品で入手できるなんて感動です。
こちらの号にはショパンとリストの日常を描いた描き下ろしのフルカラー漫画と、私と安達さんの対談インタビュー等が掲載されています。
当時見逃された方はぜひチェックしてみて下さい!

ちなみに2010年11月号にも「ショパンをめぐる男たち」のイラストを描かせて頂いているのでぜひご覧下さいませ。
http://www.fujisan.co.jp/product/1251/b/436203/
[2017/07/01 00:00] | 既刊紹介・掲載告知 | page top
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