ヴィクトリアンスーツ
オーダーメイドのお店でスーツを作って頂きました。
前回は紳士なフロックコートでしたが、今回は婦人服のヴィクトリアドレスを現代風に。
街着として着られる大人スーツとしての19世紀テイストの服は市販では中々無く、自分でデザインしたいと思いました。
ネットで調べたり、当時のファッションカタログのイラスト集や写真集等の洋書を取り寄せ、リスト様の写真集に映っている女性の服を色々参考にして、私の好きな服は1880年代のものだと判明。
この時代の服は現代人から見たらかなりドレッシーですが、お姫さまドレスでは無く活動する為のスーツで、バッスルスカートも細身の時期です。
1870〜1890の中では細身と言ってもまだまだごついので、現代風にアレンジしました。

当時のイラストはドレスすぎてあまり現実味が無いので、現代デザイナーの服からもイメージに近いものを探し出して、自分で描いたデザイン画と共に資料としてお渡ししました。


生地はやや光沢と伸縮性のあるイタリアウール、レース、ベルベットにしました。
スカートは普段から履ける様に、下半分とオーバースカートが取り外し可です。
19世紀のドレスらしくプリーツを沢山取り入れてるので、生地の量が2着分必要でした。
仮縫いでは袖の付け根を盛り上げてもらったり、スタンドカラーを首に沿う様に調整してもらいました。
当時のジャケットはコルセットにぴったり沿うラインで作られていると思うのですが、普通のジャケットでそのラインを再現するのは難しいので、細身にしてもらいつつデザインでも色々工夫しました。


ジャケットは燕尾服がモチーフです。見易くする為に明るくしてますが黒です。
襟と袖はレースの上からベルベットで縁取ってます。リストの写真集に載ってる女性の服を参考にしました。


バックの背中の三角のレースは当時よく見られるデザインです。
19世紀の服はバックスタイルも気合入ってますね。三角でウエスト絞り効果も。


袖とバックのベルベットのリボンが二重なのも、当時のデザインを参考にしました。
ジャケットのバックの裾はプリーツになっていて、オーバースカートの上に乗っかって持ち上がり、ヒップアップ効果&お尻を強調する当時のバッスルスタイルに似せるシルエットになる様にしました。


スカート前。横線ばかりにならない様に、プリーツを斜めに入れました。
現代ではプリーツは下向きに折るそうですが、当時の写真やイラストと同じく上向きに折って頂いてます。


スカート後ろ。お尻が上がって見える様なプリーツの入れ方にしました。
プリーツをお尻の上に持ち上げるデザインはバッスルスタイルのお約束ですね。
お店にあったレースの生地のスカラップを活かして、二段レースにしました。


先程のスカートの下に履く、ロングスカート用のパーツです。
縫子さんのアイデアでパニエの裾にレースのスカラップを付けて頂きました。


オーバースカート。19世紀っぽいアイテムです。他のスカート等にも合わせられそうです。



スカラップと白い生地で取り外し可能な付け襟と付け袖も作って頂きました。
ジャケットにスナップがついてるので、他の素材でも付け襟等作れそうです。

モデルが私で無ければもっと沢山写真載せられるのですが…。




↑ロンスカとオーバースカートを外したら普通のスーツとしても着られそうです♪
黒のスーツ、便利だし必要だから探しても、ちょっと凝ったデザインのものは中々無かったので、オーダーメイドで世界に1つのスーツを作って頂けて嬉しかったです。

7/3の講談社漫画賞、同期で仲良くさせてもらってる遠山えま先生が受賞されました!
おめでとうございます!
3年ぶりに出席するのですが、このスーツを早速着る機会が♪
夏なのでスカートだけ…トップスはヴィヴィアンにする予定です。
↑下から2番目の画像の中に少し見えてるレースのです。
いつもはカメラは持って行かないのだけど、今回は持って行こう♪
[2012/07/03 00:00] | 服デザイン | page top
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