僕のショパン第17話「夫婦愛より姉弟愛!?」
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実は苦労知らずのお坊ちゃまなんかじゃない、メンデルスゾーン家の苦悩のお話です。
姉ファニーと妻セシルが出て来ます。
↑のアップの顔はセシルです。服はほぼ有名な肖像画のままです。
メンデルスゾーン姉弟と言えば結婚しそうな程仲が良いのが有名ですが、それには理由がありました。
それからユダヤ人の問題。私は人種差別にあった事は無いのでそれを描く事に勇気がいりました。
一部の人だけの狭い問題にならない様に、気持ちの部分で多くの人に伝わる様に描きたいなと。
そう考えてる時、7P目の左上のセリフが浮かびました。
どんな分野でもそうだと思うけど、表に出て活躍しようと思えば色んなものが降り掛かって、「好き」だけじゃ出来なくなってしまう。
何を犠牲にしてでも使命を果たしたいという強い思いが無いと潰れてしまう。
メンデルスゾーンはそのしんどさを凄く痛感していて、ファニーには使命感が足りない様に見えて反対してたみたいです。
「この時代は女性の社会進出は難しかった」という言葉で片付けたく無かったので、現代でも当てはまる様にやりたい事とどう向き合うかという描き方で表現したいと思いました。
前回のクララの話と続けて描く事でファニーとの違いも出せればいいなと。
何でも弟に窺って言う通りにしていたファニー。
才能に恵まれていても、性格や境遇も大きく影響しますよね。
ショパンも1人で外国に行けなかったり競争に加わらないフリをするけど、中身は凄く頑固で負けず嫌いですしね。

ショパンと言えば議論に加わらなかった人。激動の時代、周りでは議論が盛んだった様です。
自分の意見を抑えたままでいるのはもどかしいと思うけど、言って疲弊するよりはマシだったのかもしれない。
人はどうしても自分の枠でものを見がちだから、相手の先入観や想像力を超えるレベルの説明をしようと思ったら物凄くエネルギーが要る。
きつく言いあった事で仲が深まったと感じる人もいれば、論破出来ても気まずさだけが残ると感じる人もいる。
また何かで衝突するのではという恐怖。
相容れない場合、何か1つ誤解が解けたとしても、また新たな誤解が発生しやすくその度に嫌な当たられ方をされる。
…不毛な議論なんかせずに心を閉ざして、真理を自分の創作の中から探ってそこだけにエネルギーを注ぎたいと思うのも分かる。
その疎外感を「自分は皆と一歩ずれてる」と若者らしい表現で落ち込んでたショパンが可愛いです…(*´-`*)。
引き蘢って孤独を嫌った寂しがり屋のショパンと、人前に積極的に出て孤独を求めたリスト…対照的。
[2011/05/01 00:00] | 僕のショパン紹介 | page top
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