ロイヤルブルーのVネックワンピース
熱を出して寝込んでいました。
数年経っても体調が戻らないので無理するとガタがくるのは本当だと思います。
でも頑張り時に頑張って良かったと思います。

女子なら毎年買いそうなワンピース、私はほしいと思いつつも殆ど買った事がありませんでした。
完成して実際に着てみてワンピースの便利さを実感。
上下の組み合わせに悩まなくて良いし、全身で統一感が出やすいのが良いですね。
ロイヤルブルーやVネックのものって私は好きだけど市販では結構少ないので、自分で作ってみました。


上半身は360度どこから見ても内側に弧を描くラインを目指しました。
胸からウエスト、脇からウエスト、背中からウエストのラインが絶壁にならない様に。


背中は19世紀によく見られるパターンで制作しました。
真ん中のパーツがウエストにかけてぐっと細くなるこのパターン、デザイン的にもとても好きです。
スタイルを良く見せる視覚効果にも優れていると思います。
現代でも稀にこのパターンで作られている服を見るとときめきます。


前面はもっとえぐれたラインにしたかったのですが、私は肋骨がごついのでこれで精一杯でした。
これ以上の曲線を出すには胸に詰め物が必要…(笑)。


Vネックを裏から見た所です。
裏側には接着芯を貼っています。
仮縫い試着を繰り返しているうちにVネックが毛羽立ってしまい、Vが丸くなりました。
尖ったVネックにするなら、前身頃を左右に分けた方が良さそうです。


裏地は付けていません。
コンシールファスナーは初めてでしたが、説明通りにやってみたら隙間無く綺麗に縫えて感動でした。
ギャザーも初めてて、ギャザーを均等に寄せて縫うのははじめ緊張して難しかったです。
袖の肩の内側に何か詰めようか迷ったものの、そのままに。

ワンピースの完成までに1年かかってしまいました。
体のラインに沿ったものを作ろうとすると本当に大変ですね。
仮縫い→試着→縫い直しを何十回も繰り返しました。
数ミリの変更の為にその箇所全部縫い直しです。試着は体力も消耗します。
でも19世紀のオーダーメイド時代の様な厳密な曲線のラインを作る事が目的なので、そこは疎かにはしたくなくて時間がかかってしまいました。

仮縫い〜本縫いで大変だったのは、合い印がすぐ消えてしまい、測り直し書き直しでかなり時間がかかった事。
最後には仕付け糸で合い印を縫いました(これも大変)。
合い印で手間取るのは本当に無駄なので解決策を見出したいです。

着てみた画像です。





全円スカートなので凄く広がります。
自分のサイズに合わせて作ってみて、ここに合わすとそこがきつい、そこに合わすとここが緩い、といった市販の服でよくある違和感を無くせました。

完成してから3回くらい外に着て行きました。満腹食べても破れませんでした(笑)。
ちゃんと着られるものが作れて良かったです。
ワンピースをほかにも色々作りたいけれど、時間かかり過ぎで…もっとサクサク作れる様になりたいです。
恐らく自分のパターンが決まれば仮縫いでのミリ単位の調整の繰り返しもほぼ必要無くなるのでしょうが、そこに辿り着くまでまだかかりそうです。
[2016/11/07 00:00] | 服飾 | page top


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