ショパンとリストを繋ぐもの
「ショパン リスト」で最近ググったらこんな予測変換が!

まさかの「合鍵」が1番に!
10年前はこんな事はありませんでしたよ。驚きの変化です。
ショパンとリストの関係に注目が高まってきたのが嬉しいです。

これまでの音楽史ではショパンとリストの関係は軽視されがちでした。
その影響からか以前は、ショパンとリストに交流があったからと言って特別な友情なんて無い、と否定的な意見が結構あったのです。
ショパンが心を開いていたのはポーランド人だけだというのは確かに事実でしょう。
しかしショパンがピアニストの中でパリで最も親しくしていたのはリストであるのも見過ごせない事実なのです。
それを私はネットや漫画で述べてきました。

ショパンは時に、リストに合鍵を渡すほど心を開こうとしたり、紹介状係を頼むほどリストを信頼しています。
ところがリストがずっと変わらずショパンを敬愛し続けているのに対し、ショパンのリストに対する思いはまるで花占いの様に、スキ…キライ…スキ…キライ…と何かある度に揺らぎ続けているのも特徴で、それがこの2人の関係の興味深い所でもあります。
ショパンの心が揺らぐ原因はリストの行動にあるかと思いきや、実は無自覚でショパンが原因を作っていた事もある様なのです。
その辺のまだ一般的に分析されていない内容をまた掘り下げて語りたいですね。

ショパンは自分はリストとペアでもなければロマン派の一員でもないと思っていましたが、周りの人々はショパンとリストはお似合いのトップスター同士だという印象を持っていました。
中には2人に弟子入りしたレンツの様に「ショパンはリストの妻だ」と言い切っている人までいます。
更にショパンの父は異国で孤独に頑張る息子に相応しい友達はリストであるとみなし、ショパンに「リストと仲良くしなさい」という手紙をしきりに送っています。

くっつかず離れもせずとことん揺らぎ続ける2人の関係は魅力に溢れていると同時に、リストが「ショパンとの一番大事な思い出は書けない」と著書で書き残している様に、その友情の真相は永遠に謎だというのももどかしく神秘的です。


今日からダウントン・アビー6が始まりましたね。
ここ数年で最も楽しみにしているドラマです。
最終シリーズという事で終わってしまうのが寂しいです。
映像や当時の文化が興味深いだけでなく、キャラ作りとセリフ回しも秀逸です。
[2017/05/07 00:00] | 音楽家語り | page top
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