ショパンの恋愛
・草食系乙女男子ショパン
サンドのモノローグで始まります。草食系アラサー男子ショパンの恋愛観(笑)。
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出来事もセリフもほぼ実話です。完全に男女逆転カップル(笑)。
これは好きなエピソードの1つで、美形でモテモテなのに恋愛に臆病って所にときめいた!
しかもアラサーな年齢で!
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で、このあとはこんな感じだったらしい。
どうすれば…は、こういう時は受け入れるのか拒絶するのかどっちが正しいんだろうという迷いです。
これは少女漫画とかでちょっと強引な男に迫られて困ってしまう乙女の方の心理ですよ(笑)。
「汚れる」なんて言われてサンドは恥をかかされたわけですが…そこでめげないのがサンドだ。
サンドがこの出来事をサンドとショパン共通の友人に手紙で洗いざらい書いて相談したので、この出来事が後世に残されてしまったと…。
「ショパンの慎み深い所に惹かれたけどこんなリアクションをされた!有り得ない!ショパンはどういう男なの!私はどうすればいいの!」みたいな(笑)。
特に好きじゃ無くても誘われたらその場限りの恋を楽しむ人も多い中、好きな人相手でも躊躇ってしまうショパンのリアクションは珍しかったらしい。
サンドは本気の恋でしかこんな事はしないし、控えめなショパンの事を考えて自分を好きだという確信を持ててから行動に移したのに…。
で、サンドは全く隙の無い4通りのショパン攻略法を考え出し(諦めるという選択肢もある)、自分はどうすれば良いか相談しているのです。
それは完璧過ぎて読んでて凄いとしか言いようが無かった。
それにその手紙にあるサンドの恋愛観は進歩的でとてもかっこいいと思いました。
「人は心と体で1つなのだ、愛し合う事は最も尊い事で、心と体を分けようとすると修道院と娼婦が必要になってしまうのだ」という感じです。
サンドはショパンの過去はそんなに知らない筈なのに、この考察力。
ショパンが体の欲求を満たす事を汚らわしいと思う様になったのには理由があると思います。
パリに来る前、音楽活動に挫折し、ティトゥスが帰ってしまい、祖国がロシアに負けたという知らせを受け、生まれて来なければ良かったとか死んでしまおうかとか思っていた時期だと思いますが…。
…このへんでやめておこう(←当時はここでやめましたが僕ショパ2巻に2人の恋をたっぷり描く事が出来ました)。
それでサンドとショパン共通の友人からの説得とサンドの熱意と愛情で、ショパンの少し歪んだ臆病な恋愛観が解きほぐされたみたいです。
こんな事が出来たのはサンドだけだと思う。
サンドはズボンをはいて政治活動に奔走したりと行動は逞しかったのですが、人柄はドラクロワによると「可憐な人」だったみたいですね。
サンドがショパンの事を言い表した素敵な(笑)セリフ「可哀想な天使!」はこの相談の手紙の中で書かれた言葉だったと思います。
愛に臆病な可哀想な天使・ショパンを、サンドはなんとか救ってあげたかったらしい。
ショパンの周りには綺麗で上品なフランス女性が沢山いてその女性達にモテまくったのに、全く興味を示さなかったのが興味深いです。
ショパンが恋したたった3人の女の人は皆ポーランド人かポーランド関係の者…本当に脳内はポーランド一色。
コンスタンツヤ(片想いで終わる)→マリア(婚約までしたプラトニックな相手)→サンド(6才年上で祖先がポーランド王)
サンドとショパンを会わせたのはリストで、サンドはリストからショパンの事を聞かされていて興味を持ってたみたいだけど、ショパンはサンドの第一印象は悪かった様です。
それでもサンドに惹かれたのは「家の事に煩わされたら霊感の泉が枯れてしまう」というサンドの価値観が大きかったのではと思いました。
創作の仕事を持っていないとなかなかこういう考え方は出来ないと思います。
マリアとの婚約破棄は、病弱で音楽活動を最優先するショパンは家庭の夫として相応しくない、という理由でマリアの母に判断されたから。
そんな辛い時にこのサンドの価値観はショパンにとって救いになったんじゃないかな。
で、サンドはショパンの音楽活動を守ってあげる様になる。
ショパンも家庭を持つ事に憧れはあった様ですが音楽活動を犠牲にはしたくなかったみたいだし、それに守られる側の方が性に合ってそう。
ショパンとサンドのエピソードは、出会ってからマヨルカ島くらいの所が特に好きです。このへんはサンドがかっこいいです。
リストのファンには体当たりでリストをモノにしようとする女どもがいたみたいですが(髪をむしったり、ホテルに侵入して風呂の残り湯を飲んだり…)、ショパンのファンにはそういうのはいなかったみたいですね。
ショパンに嫌われたり軽蔑されるのが怖くて手出し出来なかったんだろうか?
もしショパンが好きでも無い人からそんな事されたら、女に襲われそうになった!!!とトラウマだけが残ってますます引きこもりそう(笑)。

オシャレ大好き!草食系アラサー男子ショパンの身だしなみ。
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この時代の男の人はお出かけ前にコテで髪をカールさせてたらしいです。オシャレに気を遣う今の男子と同じですね。
当時のヘアアイロン、昔の日本の着物用のアイロンみたいな原理だったら…怖。
ショパンは最先端の洋服に身を包むパリのファッションリーダーだったのでサンドより身支度に時間をかけそうかな?
サンドはさっぱりした格好だったらしいです。男装すると女人禁制の所にも入れたらしい。
人前ではなく一人で恐怖に取り憑かれたショパンの様子はサンドによると、目が血走って髪が逆立っていたらしい。

・マヨルカ島での迷言
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伝記ではこの漫画の後半のセリフがカットされる事が多い実話。
私はこれを見つけた時、こんなオチとも言える素敵なセリフをカットするなんて勿体無すぎる!と思った。
ショパンは自分や他人を変なものに例えて気持ちを表現する事が結構あると思いました。ユーモアが止まらない。
[2009/06/09 00:00] | 音楽家ラフ漫画 | page top
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